実は最近、事務所（サーバも）移転しました。
私のところは周到な用意をしていたので特に困ったことはありませんでしたが同じフロアのほかの職場は、
・電話機の配置（電話線の引き回し）、ＬＡＮ線（ＨＵＢをどこに置くか）といったことを全く考えていなかったため当日になってから「電話線が通らないから机をどけろ」「ＨＵＢの電源コンセントがない」と大騒ぎしていました。
・大きなものの移動経路を下見していないので「背の高い保管庫がエレベータに入らない」といって人手で階段をつかっていました。

ＩＴ機器の移動で気を付けることは
・移動先の電源やＬＡＮ工事は十分に検討して下見もしておくこと。（移動してから「２００V電源がない！」では何ともなりません。）
・移動経路の高さ制限に注意。サーバラックの２ｍの高さはエレベータに入らないことが多い。台車に乗せると２０ｃｍは高くなることに留意する。
・サーバの移動では振動・衝撃に細心の注意を払う。布団に包んでクッションの上に置いて台車でそーっと運ぶ。床の上をずらすのはいけない（筐体がゆがむことあり）
・些細なことでコンセントが足りなくなることがある。移動先のコンセントは余裕を持って設計しておく。（春に移動して、夏になったら扇風機がおけなかったとか）　（また冬に加湿機を入れようと思ったら近くに水道が無かったとか．．）
・ＬＡＮや機器間の配線はちゃんと記録をつけておく。（シリアルポートの０番と１番を取り違えたら機器が動かなくなったとか　ＨＵＢのカスケードポートにクライアントをつないでしまい「接続出来ない」とか（ＬＡＮの工事業者でさえこれをやってしまいました。）

などなど．．．

私もつい先日、マシンルームを移設しました。
移設対象はサーバーばかり数十台だったのですが、一番気を使ったのは、やはり「移動時にサーバーが物理的に壊れる事」ですね。

１．前日にフルバックアップを取る。
２．ゼロから復旧する場合に、どれ位の時間がかかるのかを把握しておく。（マニュアルを作成しておく）
３．可能であれば、一度ゼロから復旧する練習をしておく。
４．もし壊れた場合、同じ物を手配するのにどれ位の時間がかかるか、把握しておく。
５．何回かに分けて移設する。（本番機とバックアップ機は別便に乗せる、等）
６．事前に必要な電源・ネットワークケーブルを敷設しておき、下見（チェック）をしておく。
７．搬入路には色テープを貼り「ここには絶対物を置くな」と徹底させる。
８．引越し後、電源投入までに30分間養生させる。

等、各サーバー毎にチェックリストを作って、準備に1年半かけました。

それから、「引越しのプロに作業を任せた」事ですね。お金はかかりますが、見た事の無い機材を使用して、梱包していましたね。特殊なノウハウが有るみたいです。（上記７、８は、その業者さんからのアドバイスです。）

ys0108 様

こんばんは。

私も先日事務所の移転を行いました。
基本的には先に書かれているお２方と似ています。
（違うのは、引越しの決定と引越し日の間が３週間しか無かった事です・・・泣）

LAN＆電話の配線、電源確保(工事他)、NTT(色々)、引越し屋・・・
まあ山ほどありますが、サーバに関しては

・ハード故障も考えて、ハード保守が24時間即日対応でなければ、
　24時間即日対応に切り替える（もしくはメーカと事前に相談しておく）。
　経験上、移動すると大概どこかしら不具合が起きます。
・事前に全部フルバックアップを取り、引っ越し当日はサーバの移動とは
　別ルートでバックアップを移動する。
・会社が土日休みなら土曜日に引越しをして、万が一の時は日曜日を使って
　復旧できるようにする。
・引っ越し後のサーバへのアクセスについて、各拠点からテストを行う環境
　を構築しておく(テストのため休日出勤してもらう等の根回し)
・ここまで準備しても「万が一」が起きた時の内容の予測と対応方法に
　ついて検討と、社員への「その時の覚悟」の根回し。
　（引越しのトラックが事故ってサーバ全焼とか・・・）

等でしょうか。

私の前任者の時のことですが42Uのサーバラックを道路を隔てた別の建物に移転するのに４０万円もかかったそうです。中の機材は外さずにラックごと専用の台車に乗せてエレベータに載せたそうです。運搬したあとの動作確認は業者がやったそうです。
サーバラックを１つ運ぶのに４０万円って高くないですか？