質問

2012年01月08日 17時22分
  • クラウド、クラウドと草木もなびく

情シスのオープンナレッジ『Syszo』サービス終了のお知らせ

質問

3.11の震災後に世間ではBCPの観点からクラウドが普及した(あるいは検討した)ところが多いそうですが、皆様のところはどうですか?

社内での会話
A:新システムはクラウドにすべきだな。
B:なぜですか?
A:これからはクラウドに決まっているさ。
私:クラウドではIDCの利用代や通信費が余計にかかりますし...
B:M社さんはクラウドにしたそうですが...
A:そうだろう そのほうが世話もかからないからな。
私:M社はクラウドというよりサーバをIDCに置いただけですね。
A:そのほうが安くなるそうだ。
B:サーバをIDCに置いたのはクラウドではないのですか?
私:クラウドというよりホスティングだね。
B:どれくらい安くなったのですか?
A:サーバラックと空調などで50万円くらいかな
私:M社は42Uのラックがあって半分くらい空いてましたよ 空調も付いてたし
B:IDCには何を置いたのですか?
A:サーバ2台とディスクだそうだ
私:じゃあ、5Uか6Uくらいですね 社内のラックに入ったんじゃないですか そうすればタダで済んだのに...

6件の回答があります

回答

お疲れ様です。

SIの立場としても、意味もわからず、「クラウド化」というキーワードがお客様と社内の間で飛び交っております。

だいたい「クラウド」の定義がかなり曖昧で、クラウドの名の通り、お客様のイメージもなんとなく「凄い」・「先代的」・「安全」・「コスト削減」というイメージの元にクラウドを選択することが、企業にとってベストであるという選択のように考えられているようです。

しかし、実際を見ると、クラウドサービスにおけるIaaSの場合、バックアップ等は別オプションですし、絶対的なサービス維持を保証しているわけではありません。(もちろんiDC設置ですので、電源や災害における環境的な保証はある程度できるでしょうけど・・・)

実際、アプリケーションのシェア利用であるASPやOffice365のようなアプリの月額サービス、レンタルサーバー等のシェアホスティングなどがすべて自社に設置しない(=オンプレミス)以外の物がすべて、クラウドと呼ばれているような気がします。
また、vmware等の仮想化で自社でiDCに機器を設置すると「プライベートクラウド」となんかとてつもなくかっこよく見える名前がつき始めています。私に言わせればこれは単なる「仮想化+ハウジング」なのですが・・・。

クラウドにおける重点用件は、回線です。
サーバーだけしっかり守られて、回線が1本で、なんでもない普通の日に回線障害で業務停止が起きてしまう等の話があったりしますので、回線の2重化は必要な要件だと思いますし、機器が近くにない点を考慮することが必要になりますので、結果的にはコスト増な気がします。
実際に私が試算した感じでは、BCPにおけるクラウドサービス(IaaS)の利用と、自社の耐震や電源設備と自社構築の場合、およそ6年ぐらいで自社設置の元が取れそうな感じです。もちろん電源設備のリプレース等様々なメンテナンスや業務拡張におけるスピード感は、クラウドの方が上だとは思いますが・・・。

会社規模やITにおける考え方や重要度では、自社設置の方がメリットが高いケースもかなりあります。
コンピューターをよく知らない人ほど、「クラウド」というキーワードを持ち出してくる傾向が強いことに、私はよく苦労しています・・・。

クラウドは絶対安心な物ではなく、外部にハードウェア(インフラストラクチャー)を設置してもらいそれを月額で利用する物と考えるのがベストだと思います。

ちなみに、先日聞いた話ですと、Office365のサービスが落ちたらしくて、シンガポールかどっかの東南アジアと中国ら辺の2カ所にメインとバックアップがあるらしいのですが、メイン系が落ちた際にバックアップ系にうまく切り替わらなかったらしいです。まあ、サービスが始まったばかりでしょうがないのでしょうけど、実際IAサーバーで動作しているのですし、そんなもんだと思います。

絶対なんてないですし、見えないから根拠のない安心が生まれているのが今のクラウドなんだと思います。

昔のWindows95ブームのような感じですね。
でも、これからは、クラウドが選択の一つに絶対残るのが時代だと思います。
また、クラウドにおける様々な情報が日経ITPro等で出だして、選択やリスク等の様々な情報が出てくるのではないかと思います。

私としては、クラウドサービス維持におけるSIerのハードリプ時における工数が大変な感じですね・・・。

2012年01月08日 17時51分

回答

一般的にはサーバのお守りをアウトソースできるのが利点だと思います。
容量管理やバックアップ運用から開放されるのは魅力ですね。
高度なスキルを持つ人材も必要ありません。

現在メールサービスの移行計画中ですが、
現行の社内管理ではメールのバックアップはPCにしか無い状態なので、
サーバ側でデータを保持出来るようになるのは非常に魅力的です。
自社管理だとサーバ側で保持できるだけの性能を持つストレージとバックアップシステムを用意できないです。

一方、障害時の対応が不透明な点、今後サービスを切り替える際に移行しにくい点が
デメリットだと感じています。

トレードオフですね。
個人的には障害対応を知らない人にやらせるのが嫌なので、
目に見えるメリットが無い限り、クラウド導入には懐疑的ですが、
十分な障害対応リソースを自社で用意できない場合は
クラウドは現実的な選択肢だと思います。

BCPの観点でどうかという点については微妙ですね。
ケースバイケースだと思います。
WANのトラブルシュートは本質的には出来ないと思うので、
遅延のようなクレームには対処できないケースもあると思います。
障害時の報告精度も下がるでしょう。

そのことで情シス部門の信頼を損なうことを恐れるのであれば
盲目的にクラウド導入を進めるのは疑問です。

2012年01月09日 16時40分
csp

回答

実際に「社内の業務をクラウドに置き換えた」、「BCPの観点でクラウドを具体的に検討中」というところがあればぜひ教えてください。

2012年01月17日 01時22分

回答

サーバのお守りってどれくらいの手間なのでしょうか?
私の経験では「サーバのお守」はバックアップ運用と停電対策くらいのものです。日常のバックアップテープを朝に交換して格納する(場合によっては遠隔地に運ぶ)くらいは、やり方さえわかれば素人が片手間で出来ることです。(工事や定期点検の)停電はアナウンスして電源を予め切って、終わったら立ち上げる、これも素人が片手間で出来ることです。
アプリのお守り(ユーザ登録、アクセス権設定、バッチ処理実行、...)はクラウドでもやらなくてはならないことですね。
そうなると、IDC使用料と通信料のかかるアウトソースが本当に有利なのか疑問です。

(もちろん有利なケースもあります
・全国展開の拠点が多くて各個からIDCにつなぐほうがWANを使うより安くなる。
・IDCと本社の両方にサーバを置いて同期してどちらかがつぶれても事業継続できる。
など。

2012年09月07日 08時07分

回答

実例をお聞きしたかったのですが、現時点では出て来ませんね。 ひょっとするとクラウド化するような企業では情シス員も不要なので、このサイトを見ていないのでしょうか。

2012年09月29日 23時26分

回答

クラウドに批判的な発言をしてきた私ですが現状のExchangeサーバの更新としてはEcxhangeOnlineを選びました。

(もちろん有利なケースもあります
・全国展開の拠点が多くて各個からIDCにつなぐほうがWANを使うより安くなる。
であったからです。
今のところメールサーバだけですが今後の展開(Office365)は要検討としています。メールサーバだけのことなら地震で会社の通信線が切れてもスマホやWiFi付きのPCでメールがやれますし、災害で自宅待機や別拠点応援になってもメールがやれるのでそのほうがよいかもしれません。

ただ社内勢力には未だに在宅勤務や社外からのメール操作に懐疑的な者も居ます(そういう者は例外なくモバイルをやったことがない者です)。そういう者もEcxhangeOnlineで社外からメールができる事に慣れたら賛成派に寝返るかもしれません。

2014年05月21日 18時41分

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