質問

2007年03月24日 17時17分
  • ITコーディネーターにできる(頼める)範囲はどこまで

情シスのオープンナレッジ『Syszo』サービス終了のお知らせ

質問

弊社のような中小企業がシステムを構築する際に、SIerなどに要件定義して、クライアント20台、サーバーは2台で、用途は財務会計、Web、グループウェア、RAID構成にして、セキュリティはこれで、などの大づかみのフレームを話して、肝心のコアビジネスに対してこのシステムをどう活かすかなどを、相談する場合があります。付き合いの長いところですので、ある程度のコンサルティングは無料で、いわゆる「こみこみ」でやっていただけます。(順序が逆かもしれません。実現したいイメージがあって、これにあった構成を組むかな?)そこでITコーディネーターの方は、弊社も含む中小企業(極めて数は多い)に対してどのような有益なコンサルティングを幾らぐらいでやっていただけるものでしょうか?明らかに「こみこみ」でやっていただけるSIerとは違う成果を期待できるのでしょうか?正直良く分かりません。お分かりの方お教えください。

4件の回答があります

回答

知り合いにITCの方がいまして、いろいろ聞いてますが、半分以上、もっとかな、のITCは企業内資格者ということらしいです。それ以外のITCの方は中小企業診断士を兼ねたような、指導料とかコンサル料をもらうとのことです。しかしお金はなかなか中小企業からはとれない、数万円で回しているとか。考えてみると中小企業からコンサル料はとれないないですよね。ITCの居場所はどこになるのか、中堅企業以上ですかね、年商が最低でも10億円ぐらいないと、0.5%で500万円くらいの年間IT予算のところですか、それでも。するともっと上の層の企業が対象・・・。でもそのクラスにはすでにSI企業が張っているはずで、厳しい展開。

回答

私は企業内ITCなので費用については経験がありませんが、ケース研修の先生(ITコーディネータのインストラクタ=当然独立系、実力もあります)がおっしゃるには、「だいたい日建て4〜5万円」くらいとのことでした。

で、付加価値については「経営上の課題をシステム要件にきっちり結びつけることができる」(人もいる)というところでしょう。標準プロセスやケース研修はかなりよくできていますが、ペーパードライバーと同じで、研修を受けただけでよいコンサルティングができるわけではありません。結局は人しだいです。

活用事例としては千万単位の投資(カスタムメイドのシステム投資)に対して、「入れてみたもののつかいものにならない」ということを防ぐというバリューが期待できます。ご相談のような、ある程度お客さんで要件定義ができて、ソフトはパッケージ(と読めたのですが...)といったケースではSIerとは違う成果は期待しにくいのではないかと思います。

回答

よろいちです。ITコーディネータ(以下ITCとします)の一員です。ご質問やコメントを見ていて、根本的にITCへの誤解があるようです。

ITCは理念として「経営とITの架け橋」になるというミッションから出発しています。お話のような中小企業の場合、いきなりITから入るのではなく、経営者層(中小企業の場合は社長の場合が多い)との対話から入ります。現在経営上どんなことで困っているか、何を解決したいかについて「社長の思い」を聞き出すことが出発点です。

その上で真の経営課題を抽出し、ITで解決できるものとITは無関係なものとを振り分けます。この段階でようやくITが登場します。つまり、ご質問のようないきなりITの方法論(How)から入ることはなく、「何のためのIT化か」(Why)「その実現のために何をするか」(What)を固めてから、その「実現手段」(How)にはいります。

ITCの値打ちは、このような真に経営に役立つIT化を目指すことです。How以降の、これをどう実現するかはSIerにまかせればよいのです。
このように基本的に役割が違うITCとSIerを同列に並べて高い、安いの比較をすること自体ナンセンスと思います。
逆にHowについて結論が出てしまっている場合はITCの出番はなく、専門のSIerにまかせればよいでしょう。

また、私が知っている多くのSIer(特に中小企業を多く手がけている)は、IT導入までの上流工程(つまり上記のWhyとWhat)は苦手としております。その部分にITCがコンサルで入ることで企業にとって誤りないIT化を実現し、ユーザーに喜んでいただいているケースが多数あります。

なお、手近にITCが見つからない場合は、地域ごとにITCのグループが登録されており、その情報はITコーディネータ協会にありますので、そちらに照会してみて下さい。

回答

よろいちです。2度目のコメントです(お礼コメントへのご返事)

どうも噛み合っていませんね。
SIerや販売店がやる上流(と思われる)のコンサルは結論が決まっていて、最後は自社のソリューション(ツールやソフト)に持っていくための作業と思われます。そのため、営業活動の一部とみなされて対価を取るわけにはいかないのでしょう。

これに対して、ITCのコンサルはあくまで中立の立場で、ユーザーにとって出来るだけ最適なソリューション提案を行うことが目的です。狙いはその企業の経営に役立つIT化を考えることで、そのために過去の経験をフルに活用することを付加価値として対価をいただくということです。

ITCはプロとして、準備に時間がかかったり、過去の経験やノウハウを提供する場合は、たとえ短時間の講演であっても対価をいただくことは当然と考えます。必ずしも時間単価での計算ではありません。(これが必要か必要でないか、高いか安いかはユーザーの判断です)

とはいえ、特に中小企業の場合にこれが通らないことが多いも事実です。建前だけ押し付けても現実は厳しいという実感はあります。そこは何とか折り合いをつけて(お互いに妥協点を見つけて)やっているのが現実でしょう。

もう少し世の中でITCの認知度を高め、ITCの役割を理解していただくためにITコーディネータ協会などが広報に力を入れていただくとかして欲しいと思います。一個人の活動には限界がありますが、このサイトにコメントするのも少しでも理解していただきたいとの願いからです。

最後は愚痴になってしまいました。ご容赦願います。

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