ノウハウ

2017年11月30日 10時10分
  • Mac OS X Serverの導入&構築

情シスのオープンナレッジ『Syszo』サービス終了のお知らせ

Yosemite、ELCapitan当時の構築メモ
macOSに変わった今も恐らく基本的な手順は変わっていないのではないかと予想

はじめに

OS X ServerはMacデバイス(Mac、iPhone、iPad)を管理するための
アプリケーション。MacのAppStoreで購入可能。2,400円。
2011〜2012年頃を最後にOS X Serverに関するドキュメントや書籍は
販売されていない。Appleのサポートに確認。
これから新規に導入する場合は、Webの機能説明のドキュメントを元に
構築するしかないです。情報が少なすぎてとっても大変です。
私は以下を購入しましたが、今は販売終了していますね。。。

https://tatsu-zine.com/books/osx_system

手順

1.サーバ端末に管理者アカウントを2つ作成する

Mac端末あるあるだと思いますが、管理者アカウントがおかしなことになった時のための
復旧用アカウントです。
OS X Serverの構築して運用開始まで何度も何度も環境の作り直しを行いました。
その過程で必須だと感じたのが復旧用の管理者アカウントの作成です。

2.OSを最新にアップデートする。

最新にアップデートしましょう。
Macを管理したことない方はご存知ないと思いますが、
Macは約1年に1回OSがバージョンアップしています。
過去はこのような感じです。

OSX 10.6 Snow Leopard

リリース 2009-08-28

OSX 10.7 Lion

リリース 2011-07-20

OSX 10.8 Mountain Lion

リリース 2012-07-25

OSX 10.9 Mavericks

リリース 2013-10-22

OSX 10.10 Yosemite

リリース 2014-10-16

OSX 10.11 El Capitan

リリース 2015-09-30

OSがアップデートされると、合わせてOS X Serverも最新版がリリースされます。
常に最新に挙げ続けろ!というメッセージです。
1年に1回アップデートなんてやってられないです。
でも、そういう感じです。
Windowsでは考えられない頻度ですよね。

(注意点)
前提として、OS X Serverは同じバージョンのMacOSを管理するために作られています。そしてAppleは過去のOSをサポートしません。
なので、導入する際はそのタイミングで全てを最新のOSにアップデートすることが推奨されます。導入時にはたくさんのトラブルが発生するのですが、バージョンを挙げていない端末でトラブルが発生した際にバージョンによる問題なのかどうなのか、判別することができないし、解決策もないので端末管理が必須の場合は問答無用でバージョンをあわせる必要があります。

3.最新のServer.appを購入します。

4.Server.appを起動します。

 ・このMacにServerを設定するを選択して、各種設定を行います。
 ・ディレクトリ管理者も復旧用を作っておきます。

5.ホスト名、コンピュータ名を設定

 ・ホスト名は(Windowsでいうドメイン名).privateが推奨されています。
  「.net」でもいい。とにかく、「.local」はつけないことが重要だった。
  「.private」で作成しました。後々バインドできないことがありました。
 ・DNSの設定

6.OpenDirectoryの設定

 ・Serverアプリケーションを起動してサーバに接続
 ・左ペインで「OpenDirectory」を選択
  (最初は「切」になっているので「入」にする)
 ・「新しいOpenDirectoryドメインを作成」を選択して「次へ」
 ・ディレクトリ管理者を登録
  →システム管理者とは別。Serverアプリの管理者。
 ・「組織名」と「管理者のメールアドレス」を入力して「次へ」
 ・設定が完了するとOpenDirectoryパネルにマスターが表示される

7.複製構築

 ・OpenDirectoryパネルで「+」を押してサーバ追加の画面を出す
 ・「既存のOpenDirectoryドメインにレプリカとして接続」を選択
 ・マスターサーバのホスト名とディレクトリ管理者を入力
 ・「設定」を選択するとレプリカ構築が完了

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